東京に上京して間もなく4年。
なぜかヤバいおっさんと出くわす機会が多いので、綴っております。
今回もおかしなおっさんを紹介します。
自転車スタンドのおっさん
家から一番近いJR沿線の駅が高円寺です。
高円寺といえば、ミュージシャンが住んでる街というイメージがありましたが、実際住んでみると確かに駅のホームでギターを背負ってる人をよく見かけます。
今もそうですが、飲みに行くなら高円寺に行くことが多いです。
今までは飲み屋で出会った人の話ばかりでしたが、今回は昼に見たおっさんの話です。
高円寺は北口にバスロータリーがあり、ロータリーを抜けると商店街になっています。
昼の商店街は自転車がズラーと停められていて、どこに停めようかと並べられた自転車の列を僕は自転車にまたがり地面を蹴りながらのんびり進んでいました。
商店街は人が多いので、邪魔にならないようゆっくり進んでいると、ゆっくり進んでいるにしては、かなり進むのが遅いことに気がつきました。
原因は何人か前を歩くおじさんにありました。
ちょいちょい止まってなにかしてから、また少し進んで、また止まって何かをしてる。
足元から見えなかったので何をしてるかまではわかりませんでした。
おじさんと僕の間にいた何人かは、おじさんが止まるのが邪魔なので、どんどん追い抜いていきます。
そして、ようやくおじさんの真後ろにぼくが陣取れる瞬間が来ました。
やっとこのおじさんが何をしてるのかが判明する!
期待で心踊らせてた僕に飛び込んできた映像は衝撃でした。
おじさんは、停められてる自転車のスタンドを片っ端からロックかけていってました。
おじさんの両二の腕を見ました。
もちろん腕章なんて付いてません。
勝手にスタンドのロックかけてました。
視線は常に自転車の後輪。
スタンドにロックがかかっているかかかっていないか。
かかっていなければ、即ロック。
買い物を終えてカゴにビニール袋を入れて、さあ帰ろうとしたおばちゃんが自転車のロックを外した瞬間にもロックかけてました。
理解は出来ないと思いますし、今の自分でもその感情はさっぱりわかりませんが、海外旅行に行ってみたくなりました。
こういうよくわからない光景をもっと欲したのでしょうね。
ここはそういう文化なのだと納得したかったんだと思います。
ぼくはそのおっさんを心の中で
高円寺のロックマン
と呼んでいます。
ではまた。