東京で出会ったヤバイおっさん「ハモニカ横丁」

どうもニュークレープ・ナターシャです。

僕も上京して4年くらいになります。

僕は大阪出身なんですが、大阪ってなんというかヤバイイメージありますよね?

大阪のおばちゃんとかヒョウ柄の服にすぐ何でも値切ってくるみたいな。

おっさんも汚いおっさんが街をふらふらしているイメージ。

僕の中では、大阪は良くも悪くもそんな街だと思います。

なので上京した時に思ったのが、「大阪と変わらんくらいヤバイおっさんおる!」

でした。

むしろ東京の方がそういう人と出くわすことが増えました。

今回は東京で出会ったヤバイおっさんを紹介します。

吉祥寺ハモニカ横丁のヤバイおっさん

上京して最初の頃は、本当によく飲みに行ってて、新宿ゴールデン街や赤羽、上野、高円寺、阿佐ヶ谷などなど、近所がもちろん多いんですが、わざわざ飲み屋行くために電車で出かけたりしてました。

今はそれほどですが。

東京で知り合った作家さんが僕が飲み歩くのが好きだと知って案内してくれたのが吉祥寺ハモニカ横丁でした。

ハモニカ横丁は、面白い場所でしたね。

路地のような通路の中に小さな飲み屋がたくさん詰まってます。

ハモニカ横丁自体はそこまで大きくないんですが迷路を探検してるみたいで、男心くすぶる空間です。

そこで作家さんが連れて行ってくれたのが、一軒の飲み屋さんでした。

通路の角の店で、L字にカウンター席があリました。

カウンターの後ろにビールケースをひっくり返して板を置いた簡易テーブルと丸椅子、僕らは簡易テーブルの方に座りました。

そこしか空いていないくらいお店は繁盛していて、多分常連さんだろうお客さんがご機嫌に盛り上がってました。

歯のおっさん

まず僕らは瓶ビールとおつまみを何品か注文しました。

マスターが瓶ビールとグラスを渡す時に、僕らの前にはカウンターのおじさんが座っていて、マスターからおじさんへ、おじさんから僕らへ、リレー形式で渡してくれるんです。

常連さんがこうやって手伝ってくれるお店はいいですね。

そのビールを回してくれたおじさんが、まぁご機嫌で僕らにビールを渡す時に

「はい1300円!」

と冗談を言ってくるんです。

僕も瞬発的に

「いや高いな!」

とツッコんだら、おじさんは嬉しそうに笑いました。

その時でした。

そのおじさんの笑った顔を見て驚きました。

このおっさん、上の歯が右半分無くて、下の歯が左半分無い!!!

声に出しそうになりました。

上も下も半分ずつやから「いー」は、出来るんかい!

初対面の人にそんなぶっ込んだことは言えないので、それには触れずに僕らは飲み始めました。

しばらく作家さんと喋ってたら、前のカウンターの40代くらいの女性がチラチラこちらを見ながら、クスクス笑ってきました。

僕らの話を聞いて笑っているようでした。

すると、僕の隣に座ってきました。

やっぱり聞いてたみたいで関西弁が珍しいく面白がってくれました。

話を聞けば、その女性は吉祥寺に住んでいて、よくこの飲み屋にも来る方でした。

僕も飲み友達が欲しかったのでラインを交換して(結局一回も連絡してませんが)その女性は路地を曲がって帰っていきました。

その時です。

 

それまでご機嫌に飲んでいた上下歯半分オヤジが僕の方に振り向いて

「追いかけろー!!」

と叫んできました。

「え?何でですか?」と返すと

「あれ絶対ヤれただろうがぁぁぁ!!今なら間に合うから追いかけろぉぉぉ!!」

ヤバすぎる!!

何で話聞いててん!!

ほんでほっといてくれや!!あんた関係ないやろ!!

これも口に出すわけにもいかないので

「別にそういう目的できた訳じゃないんで!すみません!」と何故か謝って、何とかなりました。

ガラムのおっさん

上下歯半分のおっさんはその後、2000円握りしめて

「これで抜いて来るわ〜」

と、ゲロ安風俗に向かうため夜の吉祥寺に消えていきました。

もしかしたら、残りの歯を抜きに行った可能性もあります。

その頃にはすでに終電は終わっていて、朝までコース決定でした。

お客さんもまばらになってましたが、ここで現れたのがガラムのおっさんでした。

ガラムというのは、タバコの銘柄です。

僕もタバコ吸うんですが、20歳の頃に珍しいタバコばっかり買ってた時期に吸ったことがあったんで知っていました。

もう時間も時間で僕も結構ご機嫌に酔ってて、隣にいたガラムを吸うおじさんに声をかけました。

おじさんは上下迷彩でブーツを履いていて、坊主で白いヒゲを蓄えていてニコニコしてる陽気な人でした。

「うわ!それガラムじゃないですか!一本くださいよ!」

「いいよ吸いな〜」

と快くタバコをくれました。

ガラムだけじゃないんですが、海外のタバコはフィルターが甘いものがあります。

タバコをくわえた唇を舐めるとシロップみたいな味がするんです。

「そうやそうや!ガラムってフィルター甘いんですよね〜」

と僕が言うと

「いいんだよ!ク○ニした後、これ吸って唇甘くしてんだよ〜」

何言ってるかわからなかったです。

何言ってるかわからないですよね?

なので

「え?どゆことっすか?」

と聞き返すと

「ク○ニするだろ?そしたら口の周り臭くなんだよ!そんでこれ吸ったら甘くなって帳尻合わせてんだよ!」

「何言うとんねん!www」

この時は、言うてしまいました。

ガラムのおっさんは終始下ネタしか言わなかったですが、ご陽気なおっさんでした。

こうして始発の時間を迎えて、お店を出ました。

ハモニカ横丁。

最高に楽しい夜でした。

 

 

あとこのお店にいた時に一番ドギツイけど、笑ってしまったのは

朝方に別のお店のママが閉店後に飲みにきて、別のお客さんの

「今日機嫌悪いじゃ〜ん。生理〜?」

に対して

「もう終わったよ!!!」

とお決まりのように言ってたノリです。

 

ABOUTこの記事をかいた人

ニュークレープというトリオの1人。主にコントをする。2014年ぐるナイおもしろ荘優勝。芸人以外の活動としてイラストや漫画を描いており、SNSなどで発表している。